パーパスを創るということ

こんにちは、michinaru横山です。
先日、昨年の夏からサポートしていたある企業様のパーパス策定プロジェクトが最終回を迎えました。
各部から集まった16名が、
経営、ミドル、若手、お客様、株主、エンドユーザーの声も聴きに行きながら
「ここにいるひとりひとりの個人パーパスは何か」
「自社は何のために存在するのか」
「どんな社会の当たり前を創りたいのか」
を探究していった半年間。(Pjt Mtgは何と14回に及びました…)
パーパスを創るという行為は、
自分たちがこの世に存在する理由を、ある日突然、勝手に、宣言する行為とも言えます。
ですが、日頃は分析思考・問題解決思考で考えることに慣れた現場の精鋭たちにとって、それはストレスと葛藤を伴うものだったように感じられました。
(このストレスは既存事業のハイパフォーマーが新規事業を担うときに味わう混乱と似ているな、と思います。)
さんざんストレスを味わい、プロジェクトも終盤に差し掛かったころ。
顧客や株主にパーパスを決めてもらっても意味がない。
自分たちで決めて進むしかないと、彼らは腹をくくりました。
「正解がわからないからこそ、
今まで見えてなかったものを見よう、
聞こえてなかったものに耳を澄まそう、
そのうえで十分な対話を重ね、自分たちで決めよう。」
一人ひとりの在り方にも、チームとしての在り方にも、大きな変容が起こり、結果的に素晴らしいパーパスが出来上がりました。
まだ全社にはお披露目前ですが、肩が温まりきった16名の伝道師がいればこそ、パーパスが額縁に入れた化石ではなく、血の通った拠り所になることでしょう。
いま、パーパスはある種ブームになっていて、各社が取り組んでいますが、会社の根幹をなすものだからこそ、社内の多様なメンバーに考える機会を開くことが自社のあり方を考えなおす絶好のきっかけになるのではないかと感じます。
パーパスと事業創造、もっと探究してみたいテーマです。
皆さんのご意見もぜひ聞かせてください。