michinaruのサービス体系について教えてください

michinaruでは、以下の2つの体系でサービスをご提供しています。

1.公開型研修プログラム
各企業様1名から定価でご参加いただける複数社合同の研修プログラムです。新規事業人材育成プログラム「Hatch! Reframe Open」では、1名様あたり20万円からご利用いただけます。

2.各企業様への事業創造・組織変革の伴走支援
貴社の状況やご要望を十分にヒアリングした上で、オリジナルのプランを設計いたします。数ヶ月にわたる研修プログラムはもちろん、単発の研修(スポット研修)のご提供も可能です。具体的な費用感につきましては、サービス概要ページをご確認ください。

より詳細が気になる方は、こちらよりお気軽にご相談ください。

お取引企業や支援実績を教えてください。

主に中堅企業(従業員数500~1,000名)や大手企業(従業員数1,000名以上)を中心に事業創造や組織開発の支援をしています。また、業界を問わず創業50年以上の歴史を持つ成熟企業の支援実績が多いことが特徴です。

中堅・成熟企業 特有の事業や組織の課題を踏まえた提案・伴走支援にお客様から定評をいただいています。

支援内容の詳細は事例紹介ページよりご覧いただけます。

新規事業のアイデア公募に社員の手が挙がりません。どのような対策がありますか

新規事業推進室のご担当者からいただくご相談の中でも特に多いのがこの質問です。新規事業のアイデア公募への参加が社員の自主性に委ねられている場合、以下3つのギャップ(認知・行動・能力)についての対策が重要です。

1. 新規事業 提案制度の存在を知らない・理解していない( 認知ギャップ )

そもそも、自社の提案制度が社員に認知されていない場合があります。新規事業のアイデア公募を企画・運営する事務局は、「伝えた」ではく「伝わったか」を意識することが大切です。具体的には、職場にポスターを掲示したり、各現場での説明会を行ったり、さまざまなメディアを活用して、社員の認知を高めていきましょう。

2.提案制度の存在は知っているがやりたくない・行動に移せない( 行動ギャップ )

次に、提案制度の存在を知っていても、自分には関係がない、忙しいからやりたくない、など行動に移されないケースがあります。対策としては、対話・説得・交渉といった双方向のコミュニケーションが重要です。また、プロコン(メリット・デメリット)に分類することや、自分にもできそう、という自己効力感を感じられるような体験を積ませることが効果的です。

3. 興味はあるが、自分にはできない、能力が足りないと思ってしまう( 能力ギャップ )

提案制度に応募しない要因に、やったことがないからできない、どう考えて創ればいいか分からないという声もあるでしょう。そういった場合には、研修や勉強会などスキル向上の支援も重要になるでしょう。

今回は、自社の新規事業のアイデア公募(提案制度)に社員の手が挙がらない要因と対策についてお話ししました。なかでも「行動ギャップ」への対処が最も重要です。このギャップをなくす活動について、michinaruでもさまざまなご支援をしております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらより

新規事業をこれから始める人がまず読むべき書籍を教えてください

1.「STARTUP(スタートアップ):アイデアから利益を生みだす組織マネジメント」

●書籍の概要. (公式より抜粋)
著者はアメリカで複数の会社を立ちあげ成功させてきたシリアルアントレプレナー(連続起業家)で、その後、多くのスタートアップ支援にも関わる専門家。会社を辞め起業に挑戦するオーエンという男性の挫折と逆転の物語を描いたこの本では、スタートアップという新しい時代の経営手法を「実体験」することができます。

●推薦コメント
タイトルからは教科書的な内容を想起しますが、内容は大成功を夢見て起業をする、アメリカのある男の立ちあげ奮闘記です。教科書ではなく小説スタイルのその内容は、他の事業創造関連の書籍とは一線を画します。だからと言って学びは少ないのかというとそうではなく、立ち上げ期に陥ってしまう事業化の“あるある“が満載で、日本人の私たちに比べると多少大げさな部分があるかもしれませんが、共感できる点が多く存在します。一生懸命やっているのに上手くいかない、売上も上がらない、ついにはプライベートにも影響が…。しかし、この書籍の中に登場するメンターが、同じように苦しむ私たちにも役立つ希望溢れるアドバイスをしてくれます。ストーリーに没頭しながらも学べる書籍です。(菊池)

2.「答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ

●書籍の概要 (公式より抜粋)
物事に答えを出すことが至上命題になりがちな現代社会。しかし、すぐに答えを出さず、不確実な状況や曖昧さを受け入れ、それに耐える力「ネガティブ・ケイパビリティ」が重要になってきています。この本では、現代におけるこの力の重要性を、著者の体験や事例を交えながらわかりやすく解説。特に、新しいプロジェクトや事業立ち上げに取り組む際、どのように不安定な状況に向き合うべきかのヒントが得られます。

●推薦コメント
新規事業において、不確実な状況や答えの見えない課題に直面することは避けられません。その中で、「ネガティブ・ケイパビリティ」の概念は、自分の力ではどうにもできない状況を受け入れる勇気を教えてくれます。本書は、その耐える力がどのように新しい道を切り開き、創造的なアイデアや方向性を導くかを教えてくれる一冊です。焦りや不安に駆られて急いで答えを出すのではなく、曖昧な時間を大切にすることの価値を説く内容は、新規事業ビギナーにとって深く共感できるでしょう。立ち上げ期に陥りがちな「何をすべきかわからない」という状況に、この本はそっと寄り添い、解決へのヒントを示してくれます。(小笠原)

3.「この一冊で全部わかる ビジネスモデル 基本・成功パターン・作り方が一気に学べる

●書籍の概要 (公式より抜粋)
「基礎知識」と「63の成功パターン」、そして「ビジネスモデルの作り方」まで一気に学ぶことができる一冊です。「激動」のときこそ、「本質」を学ぶことが重要です。なぜなら、本質を理解しておけば、世の中がどのように変動しても、対応できるからです。本書では、ビジネスの本質や企業の成り立ちを、とことん丁寧に1つずつ解説しています!ビジネスモデルを学ぶことで、収益の仕組みや、他の企業に勝ち続けている「強さの秘密」を正しく理解することができます。そのため、ビジネスモデルの基礎知識は「これからを生きるすべての人」にとって、すぐに役立つ、必須のスキルといえます。

●推薦コメント
私は新卒2年目の時に事業創造プログラムに参加し、社会人経験も浅い中で事業プランを考えなくてはいけなくなりました。そんな状況で不安に感じていたのは「どうすれば収益性のあるビジネスモデルを描けるのか?」ということです。本書は私のように、若手メンバーが事業創造に取り組む際に特にオススメをしたい書籍です。ビジネスモデルの基礎知識や多様な成功パターンを知ることで「解像度の高い課題に出会うことができれば、収益を上げる仕組みはいくらでも考えることが出来る。」といったアイデアの発想の自信を持つことが出来ました。是非、お守りのように本棚に置いてみてください。(若林) 

初めて新規事業推進室に配属されました。何から手をつけたら良いのでしょうか?

1.新規事業という「土地」の全体像を理解する
新規事業推進室に配属されたばかりの頃は、従来の業務環境との違いに戸惑うことが多いです。まず、異動後は「新規事業」という領域にどのような文化や価値観があるかを理解しましょう。書籍やセミナーの視聴、自部署のメンバーと対話をすることで新規事業という土地の全体マップを手に入れてみてください。以下の観点を参考にしてみてください。

・新たに必要な知識やスキル:既存事業でキャリアを詰んできた自分が陥りそうな失敗は何か?アンラーン(学習棄却・再学習)すべき事は何か?

・新規事業チーム内のコミュニケーション: どんな言葉やフレーズが頻繁に使われているのか?新規事業における仕事の進め方や価値観はどんなものがあるのか?

・事業創造のプロセス: 事業創造はどのようなプロセスを通じて生まれるのか?どんな観点で情報収集をして、何を基準にアジャイルをしていけば良いのか?

これから身を置く新規事業という「土地」についての理解が深まると、そこでの歩き方をイメージしやすくなります。

社内新規事業に対する理解を深める書籍では以下の2つがオススメです。
両利きの経営(増補改訂版)ー「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く新規事業の実践論 (NewsPicksパブリッシング)

2.顧客のもとに足を運び対話をする

新規事業を成功に導くには、顧客の抱える課題を深く理解することが不可欠です。机上ではなく、顧客から直接フィードバックをもらうことで、顧客と課題の解像度を上げることが出来ます。

・顧客の抱える課題の解像度を上げる:顧客との対話を通じて課題をできるだけ具体的に理解することが大切です。「自分たちが手掛ける新規事業は誰のどんな課題を解決するのか?」をシャープに語れるようになるまで、顧客の元へ足を運んでみてください。

・不完全なアイデアでも伝える: 理論や机上の計画だけではなく、不完全な状態の事業アイデアでも、実際に顧客のもとへ足を運びフィードバックを得ることが大切です。早期に行動を起こし、失敗を恐れず試行錯誤を繰り返すことが新規事業の進展に繋がります。

新規事業はセンミツ(千のアイデアを生んで成功するのはせいぜい3つ程度、という意味)と言われる世界です。「この事業を必ず成功させたい」という使命感は持ちながらも、「失敗して当たり前」という軽やかさも持って、準備不足でも早めに行動を起こし、失敗から学ぶ姿勢を持つことが重要です。

3.自社の文化と経営陣の理解を深める

企業内新規事業において自社の文化や経営陣の意向の理解は、アイデアを事業化していくタイミングで大切になります。自社の文化や経営陣を「敵」にしてしまうのではなく、関係性を上手く築きながらから、自社にとっての新規事業文脈を創る「味方」にしてみてください。

・自社の背景を学ぶ: 自社の創業の歴史や過去の挑戦に触れ、その文化や価値観を理解することは社内新規事業における文脈作りに重要です。当時を知っている人に直接話を聞きに行くことで、自社の思いもよらぬ側面が見えてくることもあるようです。

・経営陣との関係構築: 自社の経営陣や自部門のリーダーとの対話を増やし、関係性の構築と新規事業に対するビジョンを共有しましょう。早いタイミングで新規事業に対する視界が揃っていると、事業化に向けたプロセスを円滑に進める事ができます。

新規事業の進行には、自社の文化の理解と経営陣や他部署の協力が欠かせません。是非、社内の多様なメンバーと定期的な対話の機会を作ることを意識してみてください。以上、新規事業推進室に配属された方にまず行って欲しい3つの取り組みをお伝えさせていただきました。


こちらのコラムでは、より詳しい内容をお伝えしておりますので、併せて是非お読みください。
http://michinaru.co.jp/columns/transfer/