新規事業をこれから始める人がまず読むべき書籍を教えてください

1.「STARTUP(スタートアップ):アイデアから利益を生みだす組織マネジメント」

●書籍の概要. (公式より抜粋)
著者はアメリカで複数の会社を立ちあげ成功させてきたシリアルアントレプレナー(連続起業家)で、その後、多くのスタートアップ支援にも関わる専門家。会社を辞め起業に挑戦するオーエンという男性の挫折と逆転の物語を描いたこの本では、スタートアップという新しい時代の経営手法を「実体験」することができます。

●推薦コメント
タイトルからは教科書的な内容を想起しますが、内容は大成功を夢見て起業をする、アメリカのある男の立ちあげ奮闘記です。教科書ではなく小説スタイルのその内容は、他の事業創造関連の書籍とは一線を画します。だからと言って学びは少ないのかというとそうではなく、立ち上げ期に陥ってしまう事業化の“あるある“が満載で、日本人の私たちに比べると多少大げさな部分があるかもしれませんが、共感できる点が多く存在します。一生懸命やっているのに上手くいかない、売上も上がらない、ついにはプライベートにも影響が…。しかし、この書籍の中に登場するメンターが、同じように苦しむ私たちにも役立つ希望溢れるアドバイスをしてくれます。ストーリーに没頭しながらも学べる書籍です。(菊池)

2.「答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ

●書籍の概要 (公式より抜粋)
物事に答えを出すことが至上命題になりがちな現代社会。しかし、すぐに答えを出さず、不確実な状況や曖昧さを受け入れ、それに耐える力「ネガティブ・ケイパビリティ」が重要になってきています。この本では、現代におけるこの力の重要性を、著者の体験や事例を交えながらわかりやすく解説。特に、新しいプロジェクトや事業立ち上げに取り組む際、どのように不安定な状況に向き合うべきかのヒントが得られます。

●推薦コメント
新規事業において、不確実な状況や答えの見えない課題に直面することは避けられません。その中で、「ネガティブ・ケイパビリティ」の概念は、自分の力ではどうにもできない状況を受け入れる勇気を教えてくれます。本書は、その耐える力がどのように新しい道を切り開き、創造的なアイデアや方向性を導くかを教えてくれる一冊です。焦りや不安に駆られて急いで答えを出すのではなく、曖昧な時間を大切にすることの価値を説く内容は、新規事業ビギナーにとって深く共感できるでしょう。立ち上げ期に陥りがちな「何をすべきかわからない」という状況に、この本はそっと寄り添い、解決へのヒントを示してくれます。(小笠原)

3.「この一冊で全部わかる ビジネスモデル 基本・成功パターン・作り方が一気に学べる

●書籍の概要 (公式より抜粋)
「基礎知識」と「63の成功パターン」、そして「ビジネスモデルの作り方」まで一気に学ぶことができる一冊です。「激動」のときこそ、「本質」を学ぶことが重要です。なぜなら、本質を理解しておけば、世の中がどのように変動しても、対応できるからです。本書では、ビジネスの本質や企業の成り立ちを、とことん丁寧に1つずつ解説しています!ビジネスモデルを学ぶことで、収益の仕組みや、他の企業に勝ち続けている「強さの秘密」を正しく理解することができます。そのため、ビジネスモデルの基礎知識は「これからを生きるすべての人」にとって、すぐに役立つ、必須のスキルといえます。

●推薦コメント
私は新卒2年目の時に事業創造プログラムに参加し、社会人経験も浅い中で事業プランを考えなくてはいけなくなりました。そんな状況で不安に感じていたのは「どうすれば収益性のあるビジネスモデルを描けるのか?」ということです。本書は私のように、若手メンバーが事業創造に取り組む際に特にオススメをしたい書籍です。ビジネスモデルの基礎知識や多様な成功パターンを知ることで「解像度の高い課題に出会うことができれば、収益を上げる仕組みはいくらでも考えることが出来る。」といったアイデアの発想の自信を持つことが出来ました。是非、お守りのように本棚に置いてみてください。(若林)